ここでいつか愛されたいと 手を伸ばしていた 病室の中 揺れるカーテン 風でたなびく君の髪 すべて過去の話 歩く速さを揃えるくらいの 気概くらい僕にもあるさ 笑わないでおくれ 流動体 揺れる残像 光は網膜にこびりついた 記憶 記憶 記憶の中で微笑んで 僕が口遊む囁きを 君は素敵だねと言うから 僕はまだ口遊んでしまっている 電池の切れた幻 流動体 揺れる残像 光は網膜にこびりついた 記憶 記憶 記憶の中で泣いていた 流動体 揺れる幻想 雨は鼓膜を揺らし切っていた 孤独 孤独 孤独の中で手を繋ごう 僕が口遊む囁きを 君は素敵だねと言うから それはいつの間にか 祈りになってしまった 「君が口遊んだ僕の祈り」か 次は気球から落ちてみたい 落下速度は全部平等だから