雲隠れのあの子はどこ おままごとにしちゃよくできてる 絵に描いたような入道雲の 行方を気にしている 塾帰りにご褒美をねだった あの頃みたいにいられたならって またないものねだりをしてしまうん だ 夢から覚めても一緒にいてね 光の点滅 僕ら満ちていく 線香の匂い 急なスコールが僕らを狙って 土の匂いに包まれてゆく 錆びたブリキの屋根の下 自販機の横で 互いを気にしている この坂道を駆け降りてく あの頃みたいにいられたならって くたびれた僕らに夕陽が差して やけに眩しくって 夢から覚めても一緒にいてね 光の点滅 僕ら満ちていく 線香の匂い もうふたりは それぞれの日々を 知らないどこかで 思い出したのは 線香の匂い
