鈍色の絨毯に 枯れた葉が彩る 街はこの時を静かに待っていた お気に入りのカーディガン きっと誰かと同じ 今はその事実に安らいでいる 足跡辿ってく 子供のような無邪気さが好き 予定の時間になっても 帰らないでいてほしい このまま手を伸ばせば届くのかな でも触れていいのかな あなたが素敵なほど 躊躇ってしまう この木漏れ日の中で 小気味よく踏むステップで 揺れる影法師 街のときめきに甘えながら ガラス瓶に写ってる あなたを見て笑う 伸びてゆく風景に憂いながら あなたが纏ってる 煙草のような儚さが好き 名前を呼べなくなっても 変わらないでいてほしい 悪戯に今が過ぎてゆく 空に揺れてる カーテンレース捲って きっと見つけたい あなたは今 隣でどんな顔して この空見上げてるの? 不器用な方がいいでしょ 見慣れたあなたの横顔に 街頭が照らす あのまま手を伸ばせば届いたかな でもこれでよかったから あなたが素敵なこと わかってて欲しい この街を出て行っても 今更 もう戻れない 澄んだ空気が目に染みて あなたのいない街で
