放課後の空に 滲むチョークの粉 手のひらに残る 白い夢のあと 名前も知らない 雲の行方を 二人で追いかけていた 閉じたカーテンの隙間から 小さな光が揺れてる あの頃の呼吸が まだ胸の奥で息をしてる 机に残された 落書きみたいに僕らの時間も 消えそうで消えない猶予が 窓を焦がすたび何度でも 壊れそうな世界で まだ君を探してしまうんだ 雨上がりの匂い 夕立の足音 遠くで笑う声がする 形のない言葉を集めて 今日も胸にしまい込む 街灯がにじむ交差点 傘を差した影がひとつ すれ違うたびに 時がほどけていくようで 机に残された 落書きみたいに僕らの時間も 消えそうで消えない猶予が 窓を焦がすたび何度でも 消せないメロディーが 今も心を染めていく 手を伸ばせば届きそうで 触れた瞬間に消えていく それでもいい それでいい 痛みごと生きていけるなら 机に残された 落書きみたいに僕らの時間も 消えそうで消えない猶予が 窓を焦がすたび何度でも 終わりのない夜を越えて また君の夢を見るんだ 窓を焦がした光が 静かに頬を撫でる 消えそうで消えないまま 僕らを包んでいく
