チャイムの音が 遠くに消えてく ノートの端に残る落書き 誰もいない窓際で 光だけが笑ってた 言いかけた言葉が 喉の奥で滲んでいく 季節の境目に 心だけ取り残されて 教室に残った日だまりみたいに 君の影が揺れて 手を伸ばしても届かない距離で そっと時間だけが進む 放課後の匂い 黒板の粉 消えかけた文字に触れてみる 「また明日ね」って言えたなら 少し違っていたのかな 風に舞うプリントが 空の色を隠してく 帰り道の交差点 君の名前を呟いた 教室に残った日だまりみたいに 君の影が揺れて もう会えないことわかってても 心がまだ追いかけてる 夢の中でまた出会えたら ちゃんと笑えるかな 消えない痛みを抱きしめて 光の方へ歩いていく 教室に残った日だまりみたいに 君の影が揺れて それでも明日を信じている 静かな声で歌うように 窓辺に映る午後の色 君がいなくても暖かい あの日のままの光が 今も胸に降り注ぐ
