届かない空 焦げた校庭の匂いの中で 君の笑い声を探してた 風がノートをめくる音 もう戻れないページが滲む 放課後の影を踏みながら 名前を呼んだ気がした 誰もいない教室の隅で 時間だけが息をしてる あの日の君がまだここにいるようで 胸の奥が少し痛い 手を伸ばしても届かない空 それでも僕は見上げてしまう 砂の上に残る靴跡 消えてくたびに思い出す 君が描いた夢のかけら いまも風に揺れている 世界が少し色を変えて 季節は何度も巡るけど 置き去りの心だけが あの夏に取り残されてる あの日の君がまだここにいるようで 胸の奥が少し痛い 手を伸ばしても届かない空 それでも僕は見上げてしまう もう一度だけ会えたなら 言えなかった言葉を伝えたい 笑いながら泣いていた あの頃の僕らに 届かない空に願いをかけて 焦げた校庭に影が伸びる 消えた声を追いかけながら 新しい日を歩き出す 風が頬を撫でていく 少し冷たい秋の匂い 君のいない空の下で まだ、光を探してる
