夜が去って熟れた 咲いた花の面影も それを全部シュレッダーにかけた 朝になって捨てた繰り返しの哀楽も 時が経って痛みに慣れた 凪いだ心はもう灰みたいになって 嗚呼 どうか褪せないで枯れないで 小さな綻びを愛せるように どうか離れないで忘れないで 過ぎた光さえも美しくなるんだね 暗く染まったこの日々だって 痛みを見て見ぬふりをして 淡々と日々が過ぎ去っては 淡色に溶けた 形にならない言葉だけが ふわり舞って曖昧になって それでもあなたに届けたいと 願うまま どうか褪せないで枯れないで 鮮やかな花束を永遠に いつか願いが叶うのなら 仮初の笑顔をもう一度 どうか褪せないで枯れないで 小さな綻びを愛せるように どうか離れないで忘れないで 輝いた証を失くさないように