五段坂の寒空 見上げたらポツポツリ 降り出した雨に 僕らは駆け出す 制服も濡れたまま 雨宿りブルブルル それぞれの手には 夢の詰まった缶コーヒー 喧嘩にも恋愛にも 全てに全力で まっすぐに生きてた 十代の僕らは いつも原付 ハマの溜まり場 若すぎたあの日々とは 胸の傷と缶コーヒー 「役立たず!」と 彼女に殴られたビリビリリ 彼女の怖さも 真冬は痛むのデス 自販機ボタン一つで 無償の温もりを 君のように優しく 彼女に出来たなら… ふくれっ面した 頬にチュッとして ごめんねと言って手渡す 僕の愛と缶コーヒー 人はいつでも不器用過ぎるのさ 優しさや温もりなど 本当は容易いもの 今日から僕も缶コーヒー♪