行き付けのファミレスには 家族連れの賑やかさ 君の悩みさえ消えそうな 日曜の夜 「恋する人は素敵ね、 片想いでもいいよね?」 おどけた後細く笑った 悲しい顔 テーブルに 溜め息と 彼の姿 浮かべる瞬間僕は一人きり 枯葉の舞うイチョウ並木も 並んで歩く帰り道も 「ただの友達」の僕らには 「ただの道」でしかなくて ほどけた君の靴の紐を 結び直した僕をいつも ありがとうと見下ろす瞳 その笑顔を好きになったんだ 「恋人」という約束 「愛してる」って束縛 全ては心の不安を 拭うだけのもの 追いかけて躓いて それでもなお縋るほどに 彼は素敵かい? いつでも僕は臆病者 君を失う事が怖い 彼の元に行ってしまえば きっともう二度と逢えない 優しいヤツが好きなのなら このままずっと傍に居ろよ 引き止める言葉を飲み込み 胸はまたねじれるばかり ほどけた君の靴の紐を また今日も結び直すのさ 仲のいい友達として この恋もきつく縛って 君が叶わない夢ならば せめてそう、 このままで居させて…