最終回のあとの二人は今も 変わらずいるかな 君はどっちだと思う? 再会の日のための話題はもう 積もりに積もっている 覚悟してて 君を思い出す 頻度はもうそんなに高くはない 陽だまりの暖かさを愛しく 思うほどのささやかさ 最新巻は忘れた頃に出る 前の巻を探してもなくて 君に貸したままと思い出す 君だけが悲劇で止まってるね 大切さの降順に失って 気がつくのはいつも少し遅い 改札を抜けてから振り返る 過去が優しく手を振る 栞代わりの花びら ひらり あの日と同じ光たち 伝えそびれた言の葉ばかりを抱き 少し歳を取った 漂白される街の記憶 何が建っていた丘だった? 世界は変わらず廻っていく 君や僕がいなくとも 同じ道を今日も歩いてゆく 違うタイルを踏んでゆく 祈りみたいに 君は笑ったね 最終回のあとの二人がもしも 別の道を歩んでいたとしても それは悲しい結末じゃないと思う 思うのは自由だろう? 君が不在の物語を紡ぐつもり もう少し 陽だまりのようなお守りのような 日々を傷を抱えて