あたし 耐えられなくなってしまったの 何気ないあなたの一言や優しさに もうどうしたらいいのかわかんない なんであたしの 恋はいつもこうなのよ 部屋を飛び出した外は雨 傘も持たずにあたし 行く宛もない夜の中 この胸くすぐる甘い甘い 金木犀の香りが街を包めば あなたに会えるような気がしてる どれだけ困らせても 迎えに来てくれる その優しさにその胸に 甘えちゃうのよ あたし抜け 出せなくなってしまったの 笑うと目がなくなるところや 急に馬鹿みたいなことをするとこ でも肝心なとこでもあなたは 馬鹿なふりをしているでしょ? 知ってるよ ふたり抜け出した夜の中 どこまでも歩けそうって笑った その顔に見惚れていた 金木犀の花知らないあたしに あなたが教えてくれた甘い甘い香り それはそれは深く静かな夜が あたしをひとりきり 置きざりに更けてく 今も金木犀の香りがこの胸を包んで あなたのことを忘れられないけど どれだけ側にいても寄り 添うこともできない それでもいいと思うなんて バカみたいよね 「もう会うのやめよ」って伝えたら 少し間をおいて 「どうして?」とあなたは聞く 「あたしね、幸せになりたいの」 あなたは「そっか」って あたしを引き止めてはくれない