音もなく夜は すみのほうにずれていく 変わった色のバスは 今はだれも乗りこんでいない 病院の窓のあかりは一つ一つ 消えていく 何のにおいも残さず 昨日に 途切れ途切れの手すりをつたって 登るように ゆっくりと 不自然に時間がまわっていけば もうすぐ明けていく もうすぐ消えていく 逃げるように手を振った バスの行き先 青春の数 空のひき出し 青春はどうしようもないんです 最初からあったとか なかったとか もうどうでもよくなって 隣にあったはずの熱のあとも 冷めていく いつまでも同じ顔 音楽 ロックンロールが それは勘違いだった 僕の勘違いだった 途切れ途切れの手すりをつたって 登るように ゆっくりと 不自然に時間がまわっていけば もうすぐ明けていく もうすぐ消えていく 逃げるように手を振った バスの行き先 青春の数も 夜の中にほうり上げる 下手投げの感情 もうすぐ消えるんだろ バスの行き先 青春の数 空のひき出し 青春はどうしようもないらしい