パンを売ってる彼の店 いつも夕方には売れ残り さびしい 味気ない場所で 朝から仕事を続けてる うつむきかげんでまどを見る 何も 悲しいことはないと 人がすぎてく 会いにでかける 彼が見ている 街は まんまる まんまる 電車に乗ってる彼女の手 自分をささえてしわだらけ いつもの ありふれた場所で 終わりになる日を数えてる 子供たちはもう通りすぎ 何も 楽しいことはないと 人がおりてく 街がながれる 彼女が見ていない 空はまんまる まんまる 彼と彼女の街の中 うずもれていく 今日の影 息をひそめた ぼくの声 だけど知ってる 君は見ている ぼくも見ていた 君は まんまる まんまる