AWA

ボンネットリターン

Track by狐火

19
0
  • 2024.03.26
  • 4:15
AWAで聴く

歌詞

まだ何も始まってないなんて 映画のセリフをサンプリングして 言う 本当は何も始まらずに 終わってしまうんじゃないかって 不安で 約20年ぶり先輩とサシ飲み 積もり積もった話もまるで 昨日の続き 福島いわき市へ 上野駅8番線ホームから常磐線快速 「ひたち」 宴も近づくたけなわへ その前に建て直せ 「今日は僕が誘ったのでここは僕が 払います」 そうは言ったものの 先輩の「いや、ここは俺が払うよ」 という言葉を待っていた 内心 先輩がふと厨房の奥を見て 「じゃあ、 お前のおごりなら追加で 寿司ください」と言った ここはあの頃のままだ まったく それが良いのか悪いのかは 置いておいて そっと胸をなでおろし 甲殻類アレルギーの先輩が 食べれない海老に そっと箸を伸ばす途中 揺られ揺られ 空白 埋めてく 上野 着く頃 満席になる 心の底を踏みしめる足の裏 ボンネットに伸ばす手のひら 薄く切った蒲鉾に お醤油と山葵が最高のごちそう 厚く切った蒲鉾に お醤油と山葵でまた夜を越そう 「今日の帰り道で人生が 突然終わったら心残りある?」 という、 重たい質問をアルコールが軽くして 口元から耳元へ 「心残りなら 先輩がこの 店おごってくれなかったことです ね」 「お前、 そういうとこ昔から根に持つよな」 そんな夢から覚めた様な 面しやがって お前の曲、 昔と比べたら夢がなくなったよな うるせぇ 揺られ揺られ 空白 埋めてく 上野 着く頃 満席になる 心の底を踏みしめる足の裏 ボンネットに伸ばす手のひら 薄く切った蒲鉾に お醤油と山葵が 最高のごちそう 厚く切った蒲鉾に お醤油と山葵で また夜を越そう 全ての足跡が乾く前に クラブの重低音に慣れるため 耳を隠すニット帽 はあの頃から 生ビールは喉ごし また年を越し 40才になっても何だか 変わらないことに 拍子抜けしたけれど なぜかとても励まされた気がした 「次に会うときは60才ですかね」 なんて ぎりぎり聞き取れる活舌で どうでもいい話が続き だいたい0時回るころには話題は 尽きて 昔のように眺める将来も減ったし 散々美化された思い出達も呆れ顔 「なぁ、覚えてるか 昔あそこの角のガソリンスタンドで 車の給油した後に ボンネットの上に財布置いたまま 走り出して財布なくしたっけな」 「覚えてますよ ガソリンスタンドの防犯 カメラに映ってた 先輩の真顔やばかったですね」 「結局、見つからなかったな」 「みんなで何往復探しても 見つからなかったですね」 「もう見つからないのかな」 「そもそもとっくの昔に 探すの諦めたじゃないですか」 「なんか、あれが心残りだわ」 「見つかってたら何か 変わってました?」 「変わってたに決まってるだろ、 見つかってんだから」 「なぁ、 見つかるかわかんないけどもう 一度」 揺られ揺られ 空白 埋めてく 上野 着く頃 満席になる 心の底を踏みしめる足の裏 ボンネットに伸ばす手のひら 薄く切った蒲鉾に お醤油と山葵が 最高のごちそう 厚く切った蒲鉾に お醤油と山葵で また夜を越そう

このページをシェア

狐火の人気曲

狐火
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし