AWA

埃舞うあの頃

Track by狐火

93
1
  • 2024.03.26
  • 4:00
AWAで聴く

歌詞

この部屋の広さにロボット掃除機は 必要ないと思っていたけど 何となくただ何となく セール価格だったから買ってみた 木枯らしが落ち葉をひっくり返し そこに秋の日差しが冬へと変わる 頃に やって来たロボット掃除機に 『ノラミャオ』と名付けた 2日に1回ノラミャオが部屋を 掃除して 4日に1回僕が ノラミャオの掃除した ノラミャオは部屋の中で 僕の後をついて回り 懐いてるのかと 思いきや純粋に僕の後に埃が 多かったからだと思う 二日酔いで落ち込んだ朝方に 軽い段差に怖気づいたノラミャオが 助けを求めて来た ただそれだけで ただそれだけで 誰かに必要とされていると 何だかうれしかった もしいつかロボット 対人間の戦争になった時は 必ず助けに来てくれると信じてる その時は段差もないのに怖気づいて 動けない僕を 逆に助けて欲しい 部屋とともに自分自身の心の整理も ノラミャオがしてくれている様だっ た 今日1日を生きた実感が 欲しかったら ノラミャオのダストボックスに 詰まってる 掃除は正直嫌いだったけど ノラミャオが来た日から ノラミャオが 動きやすいように床にものを 置かなくなり それだけでだいぶ部屋が片付いた いつも映画(洋画)は何となく英語が 覚えれる気がして字幕で見ていたが 諦めて吹き替え版を 観る様になったのもちょうどその 頃からだ テレワークの昼休み 会社からなぜか送られてきた オンライン相づち講座を 一緒に眺めて コミュニケーションの勉強をした その後に お互い相づちを打ちながら 部屋の掃除 ずっと同じ場所で壁にぶつかっては 離れてを繰り返すノラミャオに いつかの自分を重ねてみては グラスに付いた水滴で 濡れた指先に反射する夕焼けを 感じる もしいつかロボット 対人間の戦争になった時は 必ず助けに来てくれると信じてる その時は段差を感知して 怖気づかないで 一緒にその段差を越えて行こう 部屋とともに自分自身の心の整理も ノラミャオがしてくれている様だっ た 今日1日を生きた実感が 欲しかったら ノラミャオのダストボックスに 詰まってる 埃舞うあの頃は それが当たり前だと思ってた 原因の分からない クシャミや鼻水もそれが当たり 前だと思ってた 埃舞うあの頃は それがハウスダストだとは 気付かずに それが当たり前だと思ってた でも、 埃舞うあの頃が無ければ ノラミャオに出会わなかったわけで ノラミャオに出会わなければ埃と 向き合うこともなかった 昔飼ってたインコ(小鳥)の名前が 『ノラミャオ』 だったことをふと思い出した 本当は近所にいた野良猫を 飼いたかったけど、 猫を飼うのは大変だからと言われ 諦め 猫に付ける予定だった 名前をそのまま インコに付けた それから何十年後の未来で まさかロボット掃除機に同じ 名前付けると思わなかった そういえば、 インコみたいに足元を 良くつついてくる もしかして生まれ変わりかと 思いきや僕を埃と 認識しているだけかもしれない ロボット掃除機だし、 人間よりも正直で Automaticみたいに、 君に会うと全部吹っ飛んじゃうよ

このページをシェア

狐火の人気曲

狐火
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし