傷は舐め合ったところから腐った 嘘ばかり吐く舌は とっくに侵されていた 欠けた青い歯 規格違いのプラグ 欠けた青い歯 規格違いのプラグで 繋がれないまま繋がろうとした 仮面越しの着飾った姿で 画面越しの偽った心で 同期している 期待されたイメージに合わせて 自分の形の方を弄る 繰り返してゆくうちに見失って 自分と呼べるものがまだある? 始まりは不安から 繋がりを得るために いつのまにか溺れていた 吐いた嘘に 孤独の海に 際限なく拡張してゆく 刺激はいつの日か慣れる 偽りに偽りを盛って 承認の快楽に溺れる どうかしている 纏った鎧の重さでもう 身動きも取れなくなっている 麻痺した舌はより濃い味を求め 満たされなくなっている 飲み込んだ言葉が毒となり 蝕んでゆく 蝕んでゆく 欲しがった自分はいつの間に 乖離している