まっさらな服を着て無機質を 身にまとった僕は 約束も季節も知らん顔で 何者でもなくなった 真っ白なシャツを着てきれい事を 汚す旅にでよう イスに座る偉そうな大人たちを 鼻で笑ってやろう 夕焼けの殻を割り海に落とす 染まる染まる様な 強く握って つぶれるほど そこに何も残らない 跡形も無い様な 掌に染み込んだ においだけが残る そんな赤い 赤い 赤い 愛だけだ 失くして気づくもの並べたって 戻せやしないのさ たった一度だけ自由に飛べるのが 人生だろうか さらば 愛しき小さな日々 何重にもかさなった 温かい日々に埋もれてしまわないで 何処へ行くのか迷わぬよう 傷を負うのだろう そんな痛み 赤い 赤い 血が騒ぎだすから 染まれ もう何も思い出せない程 血を流せ 血を流せ 染まれ 染まれ 強く 強く握って つぶれるほど そこに何も残らない 跡形も無い様な 掌に染み込んだ においだけが残る そんな赤い 赤い 赤い 愛だけだ