期待に触れちゃった貴方がどうか 世界の虜になりませんように あの甘ったるさに溺れませんように 16の時 書いた3200文字の主張を 未だにちゃんと覚えてるや 相も変わらず思ってるよ この体や私って何? 生きてるこの感覚に 吐き気がするって 靄が増えてく 息を吐く度 霧が濃くなっていく ねえ 私こんなに苦しんだんだけど まだ 足りてないんですか 涙なんて枯れ果てた それでも人生 まだ続くのかい 愛情なんてわからなかった 受け取り方も 伝え方も守り方も いや わかってたけど 成れの果て いつも悲しくて仕方なくて 言い訳で気持ちのやり場を 作ってあげたの 恋が冷めてく 熱を帯びるまで 甘くなっていく 嫌な記憶は消し去りたいけど そう思うほど深く抉られていく あの日にちも忘れたい 貴方はなんにも悪くないの 綺麗な記憶は残してたいけど そう思うのがどこか申し訳なくて あの日の私も消し去りたいわ ねえ 私こんなに幸せなのよ もう 許されていいですか 愛想なんて疲れ果てた これでもか!と、 日は巡るから ああ 私こんなに悲しいはずなのに 流れる温度が高いことを 今に知った私も虜 涙なんて枯れ果てた それでも人生まだ続くのかい 私というこの物語