言葉ではわかっていたんだでも この足は動いてくれなくて つまり結果的に僕は 嘘つきになっていたようだ 荒んだ目の前の泥沼じゃ 止まらないこと が精一杯だ 跳ねた泥すらも君だけは 進んだ証と笑った から 言葉ではわかっていたんだでも この足は動いてくれなくて やっぱり えっと 僕は ’嘘つきになってしまった’よね 進んだ距離 振り返る後ろ 足跡の数より先にわかった 景色が変わっていないことと 誰もいないこと ああ そうだ いつかの真昼もそうだった この心とは裏腹に 情けない顔ばっか見せちゃうな 走り出した 君の端っこを 掴んでしまってから気づいた ああ 淘汰 雨は上がっていた 走り出したい 僕の瞳も まだ潤んだ目じゃなかったでしょう 雲間光った 枯れて泥の靴は脱げていた あれが「もし」の世界か 或いは少し前の僕らか それすら分からないほど 今はなんでも出来る気がした まだ 放ってよ もう 腐っても 何を言おうと 君が光なんだ この心とは裏腹に 僕はまだのうのうと生きている 吐き出したい未来 未踏地図 繋いでたら何処までもいける きっと こうだ 「叶わないものなんてない!」 ありふれたそんな言葉も 大袈裟なんて言わないよ 君と超えた 始まりからもう一歩 描き出したい 今 君と行く 草原も泥沼さえも 海も 空も どんな嵐でも いいよ 走り出した 僕の端っこに いつか君が引かれていてよ 雲間 光った 枯れた泥の靴は脱げていた