あの日僕がついた嘘は もうバレたかな それとも僕のこと 忘れてしまっているのかな あの日は小雨でけぶっていて シャツが身体にはりついてた ためこんだ言葉も 僕から離れようとしなかった 少しだけ自分を 大きく見せようとして こんなものじゃないと思いたくて 自分すらだます嘘をついた 世界がまっすぐに見えなくなった ありがちな嘘が僕を僕から遠ざけた 僕には人並みの優しさなんて ないんだろうな ただ好かれたいだけで 嫌われたくないだけで でもさあ 今もう一度だけ 君と話したい 今なら変われた気がするんだ あの時ほどみじめじゃない それもまた嘘かもしれないけれど 僕は今も変われずに また嘘を重ねている 弱さばかりあわせても 優しさには変わらないけど あの日ついた嘘は 最初からバレていて 何も言わず 去った君に ふさわしい僕に さあ、今の自分をふりほどいて さあ、新しい自分になるんだ 優しさはあいまいで 嘘の中に紛れていく でもその優しくあろうとする その行為は 嘘から1番自分を 遠ざけてくれるはずなんだ