雨雲はすぐに流れ去った 小雨混じりの晴れ間を残し 帽子を目深にかぶり直し あふれようとする心にフタをした 心を黒いマントで覆い 誰にも見せない 僕は無敵だってほっとしてた 苦しみは僕だけのものと 無邪気に信じ 君も苦しみの中にいる そのことすら気付けなかった 君が遠い昔になったあと 歩いた夜の道で ずっとそこにあった街灯に ふとあたたかさを感じた 世界の存在を知って あの頃を恥じた 君は今はもう 乗り越えたかな? 君に届きますようにとか今更思い 青く澄むあかりが心にともった この手にいれる前から 失うことに怯える日々から 旅立つことを決めた 勇気を出した身体は軽く どこまでだっていけるはず 目深にかぶった帽子 無敵のマントは捨てたよ