焼き魚の骨が喉に刺さる そんな痛みは一瞬のこと でも僕の毎日はそれ以上 食べたいのに叶わない日々 寿司屋のカウンターで友達笑う マグロ、サーモン、ウニにいくら 僕は玉子でごまかすけど 本音は涙のシャリダンス 魚の骨よりつらい制限 体が勝手にリジェクトする 一口の冒険が命がけ 海の幸は遠い世界 居酒屋で乾杯!刺身の盛り合わせ 僕の皿だけ枝豆オンリー 「ヘルシーだね」と笑われても 心は焼きサンマに焦がれてる 魚の骨よりつらい制限 羨ましいのは骨を取る仕草 僕はただビールを流し込む 食べられない悔しさごと 修学旅行の旅館の夜 「豪華な舟盛り!」で大盛り上がり 僕の夕食は別メニュー 布団に入ってため息ひとつ だけど気づいた、小さな幸せ 僕には僕の食卓がある アレルギーは壁だけど 新しい味を探すきっかけ 魚の骨よりつらい制限 でも負けないで笑い飛ばす 食べられないぶん歌に変えて 誰かの共感になれるから 最後に乾杯、枝豆片手に 「食べられなくても楽しめる」 そう言い聞かせて今日も生きる 骨よりも強い自分でいたい
