嘘をついた僕が廻る君と出会う 埋もれた温もりを感じたくて 八月の夏の日 花が裂けていても 普通の人間になりたくて 潤った君がいた 枯ラ枯ラに話されて 僕は一秒も花せなくて 寂しさに溺れていた いつか獣になって 夏を食い荒らしていく それでいいんだ。 ずっと×三 恋していくんだ それが本当の音になって まだ好き透るままでいたかったの もうラムネの泡に鳴って夏が 消えていく 嘘をついた次の日青が呑み込まれる 降り注ぐ足跡かき集めて 打ち上げた花火は姿を消しながら 四八〇と六を足してた 追いかけた×二 車輪を回す僕は 夏の冷たさを感じていた バス亭の錆びついた柱の傍に座って 透きな君に叫んでも届かない言葉 「さよなら」 それでいいんだ。 ずっと×三 恋していくんだ それが本当の音になって いま好き透るままに息を吸って もうラムネのバスに乗って夏が 消えていった