声なき声すら届きやしない 暗く深い夜、独りで歩いた いつかは、誰かに、出会うはずと 震える指を伸ばす 雑音が鳴る、頭が揺れる 滲む景色に、心が軋む 何もかも、忘れてしまいたいと 息を吸い込んで 走れ、走れ、君よ 全てを置き去りにして 夜の街を、切り裂き、進めよ 君を見て、声を上げ 笑うような、空など、忘れて 輝け いつしか、誰もが、見上げるだろう 暗く深い夜、それでも、まばゆい 孤独で、激しく、 惹きつけてやまない 気が付けば誰もが、息を飲む 走れ、走れ、君よ 火花を散らすように 心の中、全てを、燃やして 空を裂き、軌跡を残すように 燃え尽きたとして、それから 誰もが、頷き、嗚呼 走れ、走れ、君よ 振り返れば誰もが、笑いもせず 僕等と、駆けてく 君に見た、胸を焦がす光に 背中を押されて 夜を裂いて、僕らは、今 空を翔けて、心に火を付け