甘ったるいなあ ふわり香る髪の匂いも 交差する視線も 甘ったるいなあ 似合わないタバコの匂いも 塗り直した口紅も このままふたりで夜に溶けようか 甘ったるい香りで 私を包んで離さないで 朝日がふたりを分かつまで 吸いかけのフィルターに紅を重ねて ふっと笑いかけたら はじまりの合図 甘くて優しい貴女の 夜を半分私にちょうだい 手を取って ふたりだけの世界へ 甘ったるいなあ おっとりとした喋り方も 女らしい仕草も 甘ったるいなあ 思い描いてる未来も 普通じゃないこの現実も このままふたりで今日を生きようか 甘ったるい言葉で 貴女を包んで愛してあげる 永遠がふたりを分かつまで 甘く香る白い柔肌に椿ひとつ 落として 消えないでって小さく呟くのだった 塗り直した紅を拭うように口を 重ねて ふっと笑いかけたら はじまりの合図 甘くて切ない貴女の 夜を全部私にちょうだい 手を取って ふたりだけの世界へ