冷たい手を振って 帰らないともう知って かなしい人形とオモチャの兵隊と 揺蕩う水面 今日の暗がりでなぞるはあなたの 名前 越えてみようか 踵返そうか 飽いたなら 今日は帰ろうか 宛て処なく吹く 朝の風も 行きつくだろうか たそがれ時には 人違いも起こるだろう 横道 恋の手引き あわれ そちらは袋小路 吹き溜まりの恋人よ 帰らないわけは訊かずと知れる 衣摺れの音にこころを奪われて 見上げるお空を嫌いながら 知らない愛の手管 泣いてくれるな お天道さまよ 途方もない純情 笑うからだ 嬌声のさなか 呑まれる愛の孤独 ね、ほら鬼さんこちら 肩越しの空の青さ 云えない夏は過ぎて、後にするだけ 見上げるお空を嫌いながら 知らない愛の手管 泣いてくれるな お天道さまよ 途方もない純情 からだから投げ出す脚 溺れる恋の刺激 きっと指切り 閻魔さまと吹き曝しの欲望と