「なぜ僕の手を握り返した 貴方の手は動かないの?」 ただゆらゆら揺れて朽ち果てた 青い花の名を僕はつぶやく 冷めた目で世の中を眺めては 遥か遠い過去の事を思い出す 薄れゆく記憶は宛にならず 共に過ごした日々綴る 春も亡き 見た事のない橋を渡って 知らない場所に辿り着いた 受付の誰かが僕を呼ぶ 貴方がくれた花の名前だった 雲の上でいつまでも寝転んで 食べる物も困る事はないらしい 「案外此処も悪くないかな」 だけど君が居ないだけで僕も泣き 月日が経つ窓を眺める 青い花を売る人が横切る 波立つ様に長い髪が靡く 変わらずにまだここで暮らしている 共に過ごした日々綴る 春も亡き
