解けてく夜は硝子の 欠片みたいにただ光った 膨らむアンビバレント さえも引き裂いてみせたような この痛みがいつか笑える日が 来るのかな その瞳の奥に 触れられたりなんてして 「夏の星座は清潔だから好きなの」 宙を剃刀で切り裂いて言う 僕は温いコーラを口に含む 許された気がした まだ誰も知らない景色を 翻る今日に見たんだ 複雑な色調の縁で 溶け出した手を引いてみたら この痛みが薄れ変われる 日がくるのかな その瞳の奥が瞬き揺れるのを見た 描く 叙情 冗長は悪い癖 わかる いまならこの声で なぞる 慕情 本当のこと 言える 一瞬でも永遠でも 大した差はなかった 全部置いてゆくんだ 気が付かないでいて 振り向かないでいて 忘れないでいて つよく結んで編み上げた言葉で 解けてく夜は硝子の 欠片みたいにただ光った 膨らむアンビバレント さえも引き裂いてみせたような この痛みがいつか笑える日が 来るのかな その瞳の奥に 触れられたりなんてして