明日の朝9時の電車に乗り 僕はこの街を去っていく 片付いた部屋を出れば恋は 終わりを告げる 初めての争いに戸惑い ぎこちない空気が流れてた 別れさえ告げないまま時間は 二人を過ぎた 古い小さな駅は僕の目に 慣れすぎていて 自転車に乗りながら 走った線路沿い 菜の花の道 涙こぼした サヨナラ サヨナラ 僕の街 君を見つけた踏みきりの前 サヨナラ サヨナラ 長い髪 風になびかせていた 眩しそうな横顔 コートから長く伸びた足が 冬になるといつも寒そうで 抱きしめるたびに震えていた 笑顔の二人 最後の朝に届いた手紙の 見慣れた文字は 「さん」付けの僕の名前 そうさ、僕の中でも 君と同じ過去のものだよ サヨナラ サヨナラ 僕の恋 遠く離れて笑う強がり お互い交わる事のない レールの上を歩き 指切りした約束 サヨナラ サヨナラ 僕の街 下手な化粧と 不器用な指 サヨナラ サヨナラ 窓の外 流れていく景色は 新しい僕の街