こんなを事言ってしまうのは どうかと思うけれど 今めっちゃ気が楽で 緊張の糸がぱっと切れた感覚 久しぶりにゆっくりと息を 吸えています マラソンの後に急に 止まってはいけない 溜まりきった乳酸のせいか足が 重たくなり タスキを渡すはずの人は遥か先を 生きてて その時初めて俺は俺の背中を見た ラップを初めて9年間が経って いざ振り返って見ると マリオカートのゴーストみたいに 俺が俺を追い抜き 取らなかったアイテムは 置いてけぼり 「やりすぎだって影賭ちょっと 休みなさいよ」 そんな声がどこかしらか聞こえて 来そうな 逃げもしない物に向かい走る 俺の姿は スーパーの中を走る子供みたいで きっと付き合い悪かったろう 本当すみません 俺はやれる所までやり 切りたかったんです 1ミリでも甘えになる要素は削ぎ 落として 初めて本気になれる 物に出会えたんです 断った楽しそうな飲み 会にバーカンでの会話 あえて話さなかった人も含めて全部 無駄になった 事は1つもありませんでした 俺はちゃんと俺を歌えました 愛されているとは思っていたけれど いざ活動休止を決定すると その愛にもちゃんとそれぞれ温度を 感じて 何回も「嘘です」 と言いそうになったよ 知らない人が俺を 知ってくれていたり 逆にずっと見てた 人に知ってもらたりした あの日君が伝えてくれた 何気無い一言が 今日までの俺を支えてくれました これからの日々がどんな物か 今は想像も出来ませんが きっと今まで 同じ様に予想外の連続で 良い事も悪い事もちゃんと愛す力は 9年前と比べるとかなり持ってる あの日カッターを握っていた 右手にはマイク 0だった幸せは数え切れません 人見知りで口下手な俺が唯一やれた 事は 人前で自己主張を歌う事で 何をやっても続かなかったけれど マイクだけは 離さずに9年間やって来れました 努力が必ず報われるとは限らない 一握りに自分が入れるかも 分からない この日々は地獄と呼んで差し 支えはないけど 呆れるくらいに心地良い 影に賭けると書いて「影賭」 良い名前だ 冷蔵庫の中の具材で適当に作った 炒飯 その頃の俺にはそれくらいが 良かった 俗に言う青春を全て空振りに終え 生きる為の理由なんて何も無かった 結果 誰もが予想しなかった大穴を的中 歴史上類を見ない大逆転 もらった物があまりに多すぎて 返す行為が逆に失礼に感じて ステージとフロアにある数 cmの段差が 俺の恩返しには必要でした 今もしも改めて名前を 付けるとしたら 一体どんな名前にするのだろうか きっと今なら 光に賭けられるだろうな そう思いこのタイトルを与えました 挨拶が出来なかった 人本当すみません いつかまた会える日を 楽しみにしています その時には今よりも 更にレベルアップし お互いにバッチバチに 殴り合いましょう これにて影賭の第1章が終わります これから今までよりも険しい道が 始まる それでもきっと俺は戦えます From WAKABA影賭ラストシット