裂ける 竜鱗は 此の 甚い 風に 舞う 糜爛なりし 膚を 是連れに 隠して 色を 作す 鬣 湿らせる 雲の 澪 密かなる 雨風は 絶望を 穿く 魂聲よ 劈ける 甍は 眥の 端に 消ゆ 睡り 飽いた 洞を 遺さぬが 贐 身に 過ぎる 寛恕に 酬いるは 是が 非でも 冥雲を 今 破る 有る 丈の 聲で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 真直に 見遣れよ 此の 一道 放てよ 我を 熾す 焱 愜え 哮る 貴方は 白き 開士に 見ゆ 今日を 生きる 空を 惜しみなく 与えて 在り渡る 矜恃は 咲き 継がう 歌に 成り 愛しさの 霓を 呼び 雲を 得る 如し 果然と 灰に 恐る 雷神に 問う 情けばむな 我が身の 渾てを 撃ち 焦がせと 葬れよ 龍を 塞ぐ 邪気を 境え 魂で 俄然と 参に 斉う 煇る 佳味の 渦 思い 遣るな 聲の 限りに 直 歌おう 放てよ 我を 熾す 焱 愜え 響き合え 龍の 棲まう 肚裡よ 紛え 葬らる (龍よ) 身空を (駆けよ)