マグカップの中で泳がせた ダイジェスト 泡が沈むたびに 新しさがあくびをする 愛想を忘れたモノクロな一粒も 海に浮かべたらカラフルな 星に変わる 大切にしたいものばかりで 目眩がするランドリー お任せで包まれた世界に リボンをかけていたい 瞬きで逃した思い出が 君をさらに甘くした バラバラな気持ちを押し固めて 苦さに溶かしていく 聞かせてみたい台詞がひとつ 口元に近づくほど 寝ぼけた世界に朝日が昇る 胸を叩くリズムが 急ぎ出した 長く待たされた贅沢なカトラリー 光る銀色にふと 焦がれてみたりもした 流行りに踊らされた踵が 窮屈さを唱えた 喉が渇いていく生活に ひと匙の潤いを 泡沫のなかでその苦さに 気づくまで夢を見てた 背伸びが許された物語に 少しだけ恋をした ほんのりと香るフレグランス 潜り込む安心感 占い頼りの自分らしさに 束の間の休日を オレンジで隠すリンゴ色に 君が気づかないように ささやかな欲張りに飽きるまで 楽園に戸締りを 手軽に価値を量れるように うまくできた角砂糖 誘惑の魔法に引き込まれて 透明な熱量に 気を許した