ねぇ、こんな私はどうですか? 鏡の前で 何度も選んだ色 あなたが好きな香りをまとって 誰のためでもなく あなたのために 気づかれなくてもいいの でも気づいてほしいの、ほんとは 視線ひとつで着飾れるの あなたにだけ “大切”って思われたい この服もこの髪も あなたを愛してる証 誰のためじゃない あなたに触れてほしい 「愛してる」って ひとことが欲しいだけ それ以外の言葉じゃ もう足りないの、物足りないの あなたの、声を身に纏いたい わたし、あなたの、言葉で輝くの 選んだヒールも 色味も全部 気づかれなきゃ 泣いてしまうの なんで髪がショートだって? それはあなたが好きって 言ったから――覚えてないの? あなたが褒めた髪型にして その日だけ自分を好きになれた 誰に見せたいわけじゃないの ただ、あなたに触れてほしくて この服もこの髪も あなたを愛してる証 誰のためじゃない あなたに触れてほしい 「愛してる」って ひとことが欲しいだけ それ以外の言葉じゃ もう足りないの、物足りないの あなたの、声を身に纏いたい わたし、あなたの、言葉で輝くの