肩に触れた月明かりが 夜を脱がせていく 鍵を捨てた扉の向こう ふたりだけの逃避行 名前も未来も燃やして 重なる影は罪の形 正しささえ 指でほどいて 遠ざかる街の灯りが 私たちを祝福する 静寂の中で 呼吸だけが確かになる 堕ちるワルツを共に 嘘のない夜へ あなたの腕の檻で 狂い咲くままに 堕ちるワルツを共に 誓うのは衝動 もう戻らない 二人の名を刻んで あなたとなら、それでいい あなたとなら、ただそれだけで 濡れた髪が頬をかすめる 指先はもう迷わない 裸足のままで踏み出せば 運命に背を向けて 夜毎に満ちてく欲望に 愛と呼べる形はなくて それでも心は、あなたしか知らない 静かに交わすキスに 言葉などもう要らない 嘘でも夢でもいいから 終わらないで 堕ちるワルツを共に 正気を脱ぎ捨てて 暗闇の中でも あなたが灯る 堕ちるワルツを共に 愛は本物になる 世界が崩れても この腕を離さないで あなたとなら、それでいい あなたとなら、ただそれだけで