廓詞

歌詞

紅色の永久に色褪せぬ夢 追いかけた陽炎 迷い道 煌めいた想い出も遥か遠くへ 繕った言の葉 散っていく 嗚呼 裏切り 焼けた嘘が 花吹雪に乱れ乞う あなたが犯した罪も愛も 「そりゃ野暮でござりんしょう」 千年先にもう一度その手掴めたら 縺れた赤い糸は私が解いていく 艶やかに舞い散った赤い花弁は 涙なんて見せないさ 貴方に捧げる 生業の廓詞 叫ぶわ 四つ鐘が鳴り響き闇が落ち行く 花の町照らした 居待月 揺らめいた燭台の灯りに惑い 交わした約束も 消えていく 嗚呼 羽ばたく極楽鳥 美しく夜空に舞う 貴方に会えない夜に告げる 「恨みっこなしでありんす」 千年前に紡いだあなたとの絆 暁の光に輝き上っていく 古の愛に捕らわれたのなら もう嘘はつけないさ ここから二人で歩く茨の轍よ 誘え 冷えた松葉の簪 貴方の指先が落ちる 嗚呼 見上げた禿の幼き想い ご機嫌斜めはおさらばえ 天翔る蝶が地の果て目指して 影を数えながら戯言こぼしている 植桜のように縛られたままで 駒下駄を鳴らすの 貴方を待ちわびる 傷だらけの涙纏う 駕籠の鳥でござりんす 壊して