太陽の神様は小さな船だった ギターケースに詰め込まれた 大人達が膝を折って眠っている かなしみにかなしみと 名前をつけてくれ どこか針でも刺してくれ 八月が線香花火に変わる 夏の終わりに風鈴が凍るように 時計を海に捨てる 足に剣を刺して 跳ね返される様な そんな痛みだったろ 言葉を持たないで彼らが我々を 羨んで見てきてる 想像力に侵されてる 生き延び方を相談している 思うこと全てが真実になる 鮮やかさだけで世界が認める 夕暮れは間違っている あの角を角だと認識する アザが薄くなる頃には 全員が大人になっていた 無音がうるさいから 音楽をかけてくれ 透明なはずの階段で泡を噴いて 緑の渦の中 沈んでいった 白くなる 捏ね続けて違う人の声になり 私の首を落として終わった戦争 誰かの秘密が川底で光る アザが薄くなる頃には 全員が大人になっていた