いつしか天を統べる神々の棲む塔 見上げる子どもたちは ただ祈った 耀ける王国に新しい明日を 両手には実りを 抱えきれぬほど 恵み与える人々も 種すら奪う盗人も 均しい蒼穹(そら)に抱かれて 同じ歌を唄う 瞬く星と古の命宿すは水鏡 数えながらも運命を背負い踊る民 零れる記憶 一片 また一片 散る花を見つめて 崩れる故郷のため ただ祈った 穏やかで退屈で 変わらない明日は 力無き者には過ぎた願い事 愛を捧げる人々も夢を殺した罪人も 均しい土を踏みしめて 同じ歌を唄う 滅びの使者は無垢な鳥 封じた歴史映す鍵 神の怒りの轟きに口を噤む民 ――瞬く星影――命宿す 嘆きの地―― ――数えながら――死を 背負い踊る――悠久を―― 消えない星は導きの光を灯す道標 数えきれない運命と共に廻る民 途切れた記憶…