窓に手を添えて 思っていた 「私は、知らない」と 当たることのない 無縁の幻想 斬り捨て シャッターおろして守っていたいの 声を出してみた ゆっくりと 「あなたのため」なんて。 自分の期待 磨いて身を任せ わざとシャッター逃して 笑っていたいの 向こうで交差した 解けないような勝手は もう 無効になったよ 大丈夫 苦悩したことは いつか体温に変わる ほら忘れた頃に 芽吹くんだ 横並びの席 座っている 「私は、誰でもない」 閃くんだ。 曇らせて、傷つけて、無駄。 シャッター捕まえて投げ返そうか? 揮発した孤独 心模様 撮られて ほら 思わず笑う そのとおり。 右往左往したり 声を遮られたり 面倒くさいのよ 人間だ 見て、触れる 札付きのわがままと 衣装で回避する 右往左往しても 跡が残ればいいから 歩いてゆこう そのまま 揺らいで見えても その手で選ぶものなら 間違いじゃない 透明でいいんじゃない?