n月

歌詞

ノストラダムスの予言は外れて 2000年は普通の顔をしてやってきた 2001年9月 アメリカで飛行機が突っ込んで 2002年 ウイルスが パンデミックを起こしても 人類は続いた 保健室登校のあの子は 天文学部の部室になっている 屋上への階段の踊り場に座り込んで じゃがりこを齧っている 「いる?」 「ぁ、や、遠慮しておきます」 「なんで敬語?」 彼女の笑っている顔をはじめて見た n月 頭カラで見る ゼパ エルフ荒川 情報デザイン棟 踊り場 ぶち撒かれた グリーンG255のペンキに クロマキー処理を施して 明日の天気を見透かす 白いメッシュフェンスの隙間から 萌す n月 イヤホンを付けてその坂を上れば 保たれていた均衡が 少しだけ揺らいだ 気がした ピアノ教室の先生 通称魔女おばさんに 曲の感想をもらう 「うん、君は実に真面目だねぇ」 と言われる n月 カッターハズノーウェイを 知ったきっかけの もう消えてしまった ニコニコのプレイリストのことを 今でもたまに思い出すんだ 遠い季節の群影 n月 言葉にしてしまえばするほど なぜだろうか 軽くなっていく本当 手繰り寄せる 遠のいていくたび何度も その屋上からは星は見えなくとも Jericho Jericho ギターも弾けないぼくが歌う歌 黒い欲にたゆたう 夢をみる 秘めた本能 だんだん もう隠しきれなくなる 「分かりやすすぎでしょ」 って君がからかう悪戯に PM8:00 部活帰り 坂の上 ノウニウノウン 世界には 今君しかいないって気になって PVみたく静まった住宅街 泳ぐ 海が星を転写する 近未来タワーに集う約1億のホタル 今日もらった進路希望のプリントに 「わかんない」 を3つ並べたら 見つからんように 机の奥に隠した本音を さらけ出して夢を歌おうぜ パパとママに内緒の夢 月明かりがふんわり 落ちてくる夜 にまぎれ踊る 通学バッグぶらんぶらん コンバース オールスター テキトーなステップで アン・ドゥ・トロァ