欄干を滑るライト 一瞬でも忘れたら 偽善の憂い 燦々と増えるライト ウィンストンさえも奪われて 視線のズレ 髪を梳かす手をやっと覚えたのに 誰も 知られてはいけない 矛盾をただカクス サイレンが止むまで 息を殺し待つ午後 再現のできない時だけが費やされる 散々咎める罪 不意に全てを奪われて 威厳のズレ 簡単に悟る皆無 一瞬でも触れられたら 季節の境 マチを染めるのは、 塞がれた明かりの余白 誰も 知られては いけない不純をただカクス 夏が終わる前にただ海を見に行こう 断つことのできない糸だけが 絡みついている サイレンが止むまで 息を殺し待つ午後 再現のできない時だけが費やされる