此の頭蓋に浮かぶ脳髄は 大した思考も在りはしないな ちっぽけな脳で創るセカイは 酷く杜撰でくだらないんだろうな ねえ 少し眠って眼を覚ましても 現実はどうも戯けやしないな 目紛しく移る季節に ボクの呼吸はついてけるだろうか 吸って吐いた残滓 抗えぬ鳴動 パック詰めの韜晦 怯える遺伝子 手垢に塗れ腐りきった表現 愛を売った銭で死んでないだけ 言葉を紡いで輪郭を描いて 出来上がった物はどれも紛い物だ 何一つだって上手くいかなくって 堕ちるとこまで堕ちた其の後で 虚飾を纏って感情を殺して 磨り減らした精神 孤独さえ白地で どれも忌まわしいね 美しく泥に塗れたアナタだけが纏う 光 惨憺たる感情を 細やかなる祝福を 淡々と 滔々と 汚い手で紡いでく 誰もが欲に塗れて 傷つけあうだけのセカイ 暗澹たる惨状を 親愛なる憂鬱を 誰でもないキミだけが遺せる祈り 意味すら持たない言葉を捨てて 自覚すら出来ない罪を与える 最果ての世で抱える矛盾は 其の儘でいいよ 咎めやしないさ 取ってつけた正論 唾棄される信仰 惑わぬ不条理 微笑む熾天使 狼狽える民が取り零した正義 自己の証明が犯した罪状 人知れず夜に紛れたアナタだけが 纏う光 純然たる輝きも 度重なる失望も 爛爛と 連綿と 呆れる迄続いてく 美しく泥に塗れたアナタだけが纏う 光 惨憺たる感情を 細やかなる祝福を 淡々と 滔々と 汚い手で紡いでく 誰もが欲に塗れて 傷つけ合うだけのセカイ 暗澹たる惨状を 親愛なる憂鬱を 誰でもないキミだけが遺せる祈り 誰でもないキミだけが遺せる祈り