静かに降り積もる夜のしじまに 言葉さえ凍えて消えていく あの日の約束 覚えてる? 優しく触れた 指のぬくもり だけど今は 何も言えずに ただ涙が頬を伝うだけ 愛してると 最後に言えたなら この心は まだ救われたの? 言葉をなくした女(ひと)は ただ微笑むしかできなくて 声に出せない想いは 冷たい風にさらわれていく 時計の針は 進み続ける 戻れない日々に 置いていかれて 伝えたかった 「さよなら」さえも 喉の奥で震えたまま 愛してると 最後に言えたなら この心は まだ救われたの? 言葉をなくした女(ひと)は ただ微笑むしかできなくて 声に出せない想いは 冷たい風にさらわれていく 夜が明けるたび 遠くなる影 もう届かない もう戻れない それでも今日も生きていく 言葉のないまま ゆっくりと歩き続ける
