風が揺れる この小径で 君の笑顔 ふと思い出す 石畳の街角に 焼きたてパンの香り 朝日とともに 目を覚ます 変わらない 優しい日々 小さな灯りが ともるたび 誰かの心 照らしてる 帰る場所が あるだけで 今日もきっと 歩いてゆける 井戸の水面(みなも) 映る空 笑い声がこだまする 名もなき歌を 口ずさむ この町が 好きになった 旅の途中で出会った このぬくもり いつか僕も 誰かに渡せるように 小さな灯りが ともるたび 胸の奥が あたたかくなる 帰る場所を 守りたい そんな夢を 胸に秘めて 風が止み 暮れる空 灯りがまた 一つ増える…
