静かに降る 朝の光 窓辺を濡らす 小さな雫 目を閉じれば 浮かぶ面影 優しさだけ 残して消えた 「またね」と笑った 最後の言葉 今も胸に 響いているよ 時が過ぎても 色あせない あなたの声が 風に溶ける 雫は涙 あなたの記憶 頬を伝って 心に触れる 忘れたいのに 忘れられない 愛していた ただそれだけ あの日の空 淡くにじんで 繋いだ手のぬくもり 恋しくて 季節は巡り 景色は変わる でもあの日の ぬくもりはそのまま ふいに香る あなたの香り 胸の奥が また騒ぎ出す 雫は願い 届かぬ想い 夜に紛れて 声にならない 傷ついてでも そばにいたくて 愛しさだけ 残ってゆく 雫は未来 まだ見ぬ明日 あなたの影を 探してしまう サヨナラよりも ありがとうって 言えたなら 少し違ったかな 窓に落ちた 一粒の雫 それが最後の 恋だった
