大言壮語でできた僕が 一つだけ描いた未来があった もう何年経っても褪せないまんまで 息を吸う 共感性羞恥振り撒いて 渾身のスイングをかまして 空を切って 総スカン食らっている いっそ誰にも知られず死ねるなら 誰の記憶からも消えるのなら なんて なんて 幸せだと思ってしまった 重みのない言葉がいくつ連なって 出来上がる世界だ 駄作 駄作 駄作の日々に喘いだ 憧れは抱いちゃいないって そんな訳はない こんな陳腐で、チープ、 ちゃち不快の塊でも 大切にしまって どうして願ってしまったんだ 笑って抱いた希望達が ギラついて重石になっていくんなら よしてしまえよって だって願って願しまったんだ 東へ向いて歩いていた 世界をほら逆撫でしようかって 嘯いて息巻いて描いた ただの屑だ ただの屑だ 呪符に似た柄で書き殴った ただの塵だ ただの塵だ 灰にすら成れない僕の芥だ 背中押す言葉がどうにも 好けない様な人の為に 笑うことばかりがなんでか 疲れてきた人の為に たまにはちゃんと嫌いを嫌いと 我儘になれるように どうしようもなくなったんなら 暗闇を愛せるように 嘔吐く様に書いた 書いた 転び出す哀が 哀が 続け様に吐いた 吐いた するとどうだなんだかんだ 僕になった 僕になった 僕に似た誰かに向けて走り書いた エゴになった エゴになった 拙い自慰へと成り下がった 覚えのない言葉をいくつ継ぎ接いで 見栄を張るあたりが 蛇足 蛇足 蛇足と嘘に塗れた 僕に思いなどない たいした意味もないよ 思ってしまったんだ 責め苦を負って開いた傷 分かんないや 初めはなんだって 好きになれてしまったんだ 虚しくて笑ってしまったんだ 矛盾を無視して生きている 騙してやれ 自分可愛さにとことん 付き合ってやる 『捨てるに捨てられない理由が、 諦メ切レナイならまだマシだ。 そんな台詞なら聞こえはいいが、 本当は恥ずかしいだけなんだ。 揚げた拳を下げられずにいる。 白旗の揚げ方聞けずにいる。 勇気を振り絞ることもできず、 羞恥を振り撒いて夜に眠る。』 重みのない言葉がいくつ連なって 出来上がる世界だ 仮作 多作 佳作でさえ遠のいて 伝えたい思いなど たいしてないし さして意志はないし でも愛してたいしって 白紙に裏返して ああしてこうして 創始終始笑止を繰り返して 願ってしまったんだ 記憶を満たした希望達が ギラついて大人になっていくほど 眩んでしまうようで だって願ってしまったんだ 東へ向いて歩いていた 世界をほら逆撫でしようかって 嘯いて息巻いた僕が ただのぐずだ ただのぐずだ 呪符に似た柄で書き殴った ただの塵だ ただの塵だ 灰にすら成れないこの僕の ただの塵を ただの塵を ただの塵を ただの塵を ただの塵を ただの塵を 灰にすらできない僕が芥だ