夢を喰っていた 叶わんからいいよ、って バクが内緒でくれたやつを 目が醒めてしまった 喉が乾ききっていた 毒みたいな紅茶の糖 春の青さで悪酔い気味の僕らは ふらふら酩酊して ほらほらどうかしている 明日が昨日になって 昨日が去年に 去年があの日になって たまたま手に入れた生を ただただ消化している あの日がいつかになって いつかは過ごした名残も腐っていく 霞を食っていた お前をまた思い出した 漠とした不安のせいで これで良いんだ、って 今日も脳を騙している 心の臓ではわかっている 時間がないふり 十を数えるように きらきら光っていた 馬鹿馬鹿しいくらいに 明日が昨日になって 昨日が去年に 去年があの日になって 散々繰り返した夜に 飽き飽きしてんだ 最低 あの日がいつかになって いつかは僕も腐って 綺麗に死んでいく へらへら諦観して 白々しいんだ 誰も彼も いつかはいつかのままだ 腐っても死ねないようだ あれから幾星霜 まだ大きな戦争も 待望の続編もないが 間違ったけどなんとかやれてるよ また会おう、なんて言わないぜ ありがとう さよならだ