シロクロ・シック

歌詞

伝播するシック 空気を侵し、蝕んでいく毒と よく似た造形 応えてくれ 堰を切ったように 溢れ出して、喜怒哀楽じゃ足りない 「誰か」と呼ぶ声に何度応えても 置いて去ってしまって、 止まってくれない まだ、ねえ 濁しては 幸か、不幸か、正か、誤か、とか 見えてしまわぬように俯いてる Dear 小さくて、脆くて、真っ白な君へ 鳴いたエンジン 粗製濫造の魂ぜんぶ 覆い囲う鳥籠の自由 隔てられた、清潔な天国の果て 義眼に映る彼岸 棄てられるのをただ 待っている、傷んだ身体さえ 離せないでいた 笑えよ 伝播するシック あの場限りの最低 共犯者とよく似た関係 壊してくれ 出逢った日、灯った生も 手を退けたら消えてしまう気がした 「誰か」と乞う声で何度壊れても 全部解った振りしたの、知ってる Dear 幼くて、遠くて、真っ黒な君へ なんとか言ってよ たったひとりでまた 約束の向こう “KEEP OUT” 見つけたのは、 どうやったって治せはしない喪失 まだ、ねえ Dear 真っ黒くて、真っ白くて、 愛おしい日々へ 燃え尽きて 混ざり合って 灰に変わっても 「きっといつかどんな色にだって」 塗り潰してしまうように伝播する シック 罹患 感染るヴィラン 救い出してくれよ 選んで堕ちた先で、 まだ灯っている生の火種を 願わずにはいられない大団円 式日に踊る レスト・イン・ピース 僕等ふたり 無くしちゃいけないもの、 無くしてしまった レスト・イン・ピース 僕等ふたり 忘れちゃいけないこと、 忘れてしまった