トリップ寸前 場末の宇宙 アルコール漬けの群像標本と、 病的に点滅するオーロラビジョン 障害灯で赤く染まった 煤けて錆びついた細い鉛の針が、 聴かせる気もあてもない レコードに落ちる くすんだ彩色の繁華街 窓のない雑居ビルの最上階 ソファに体を埋める少女 ふらり ふわり くらり ひらり リル、どうしようもないくらい 懐かしい夢を見て泣いている リル、もう少し寝ていよう 素晴らしい明日が来るよ リル、どうしようもないくらい 懐かしい夢を見て泣いている リル、もう少し寝ていよう 素晴らしい日々はうんざりだね 空っぽのビルでも愛を説けるし、 乾涸らびたリンゴにも夢を見れるよ だからもう終わりにしたい けど忘れられないでいる 空っぽのビルでも愛を説けるし、 乾涸らびたリンゴにも夢を見れるよ だからもう終わりにしたい けど忘れられないでいる