これまでの日々を 大切なだけの思い出に してしまうのを 写真の中のふたりは許すだろうか フォトフレームの隣 12:34:56 示す時計を 見て、笑って、伝えようとして、 居ないことに気づいて、泣いた 一生忘れない、 と君が言った景色をまだ覚えてる 君はどう? あの海も、甘いラクトアイスも 忘れたかな これからの日々を 素敵なだけの物語に するために消していく記録も 私の一部だった筈なのに いつ・どこで・ 君が・なにを・なぜ・どうやって しているかなんて 終わってしまう少し前は あんなにどうでも良かったのに 一生忘れたい、 と君が言った日付をまだ覚えてる 君はどう? この声も、固いラクトアイスも 忘れちゃ、嫌 一生なんてない、 と君に言ったけれど ごめんね 間違ってた 君はどうやったって 忘れられないから、せめて 綺麗でいて いつか何処かで すれ違ったらよろしくね 忘れてても、思い出して