眠れない夢を見るみたいな愚かさで 満たされなさを満たした 間違えた場所まで戻っても 同じ二人がそこにいるだけ たったひとつの正しさは きっと息苦しいね 汚れた手と手なら 躊躇せず握れたのにね もらった優しさも 腐らせるのが怖くて捨ててしまった 二人で蒔いた 種の咲く様は見れないけれど 散るまではどうか咲いていて 時折思い出すのは 美化した記憶のひとひら 折れた茎のことまでは あんまり思い出せない 探した二人だけの合図 もう二度とは 交わされはしないね 知らない言葉で 世界は描けないのと同じように 隠してた心の底まで 救われはしないな どこかで今も咲いているだろうか 通り抜ける風だけが 答えを知っている